技術の進歩と共に安定して行えるようになった下肢静脈瘤の手術について

下肢静脈瘤という内的症状があります。これは、端的に述べると、血管内に、血液によって産み出された瘤状の塊が出来てしまい、それが原因となって血管内を閉塞させ、最終的に血液の流れを著しく阻害してしまう症状のことを指します。私たち人間の身体には、非常に無数の血管が配置されており、それぞれの血管内を常に、血液と呼ばれる体液が循環しています。同時に、この地球上には、重力と呼ばれる、上から下へと引っ張る力が作用しています。
ですから、例えば物を下から上に持ち上げる場合、この重力という力を上回る力を与えることでしか、上に移動させることが出来ません。
反対に、上から下に物を落とした場合には、何もしなくとも下に物は落ちていきます。この作用を重力と言います。
この重力という力は、私たちの身体にも常に懸かっている為、血管はもちろんのこと、血管内を流れる血液にも常に懸かっています。
そして、私たち人間は、座ったり立ったりと、横に寝転がっている時以外は原則として、常に直立の姿勢を維持しています。
また、血液という体液は、原則として心臓から動脈を通して送り出され、目的地での活動を終えた後、今度は静脈と呼ばれる血管を通り、心臓へと戻ります。
この際、心臓の位置から見て、動脈を通る血液には重力の下に落ちる作用が追い風的な形で懸かるのに反し、上に位置する心臓へと戻る血液には、重力による力が向かい風的な形で懸けられています。
それでも、健康な身体を持っていれば、血液は重力による力を上回る血流を発揮し、心臓へと無事に戻る事が出来ますが、何らかの原因によって、血液の力が衰えてしまった場合、重力により血管内に血液が対流してしまいます。
そして、対流しつづけた血液は塊となり、血管を詰まらせる原因となります。この症状が特に多く見られるのが、私たちの足、いわゆる下肢と呼ばれる部位の血管です。
これを、下肢静脈瘤と言います。下肢静脈瘤に関しては、まず血液の塊を溶かす力を持った薬物による治療が行われますが、必ずしも全ての方に効果が現れるわけではありません。
そういった場合に必要となるのが、手術による除去です。
以前までは、血管自体を切除し、切除した後の血管を結び処置が施されていましたが、最近では、代替血管と呼ばれる人工血管の質が非常に向上していることも有り、手術を行った場合、幹部となる血管を切り取り、そこに代替血管を移植することによって治療を行う事が出来るようになっています。
この結果、下肢静脈瘤の治療は飛躍的に安全な形へと進化しています。

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